井出は小栗の先だっぺ

やらかしました。最近、間違いに気づかないことが多いんです。
タイトルバナーに記載していた「谷田は浜田の先だっぺ」ですが、実はこれ水戸で使用されている慣用句でした。
今まで全然気づかずにいたのですが、先日のコメントで「谷田は浜田の先だっぺ」はどこで使用されていますか?という質問を受けた際に、岩瀬の本郷と答えた後、なんだか変な違和感を感じました。
気になって一応確認してみると、岩瀬の本郷で使用されているのは「井出は小栗の先だっぺ」の方じゃないですか!私としたことが・・・アホ

そういうわけで、今回は桜川市で使用されている慣用句「井出は小栗の先だっぺ」のご紹介です(笑)。早速バナーの方も修正しました。

話の主人公は「井出」という地名ですね。まずは↓の地図で赤いピンが打ってあるポイントをご確認ください。

井出

井出の場所は、現在の筑西市、昔の協和町です。
では小栗はどこにあるかというと井出の北の方に名前が表示されています。
岩瀬の本郷から見た場合、井出というのは小栗の先にあるので「井出は小栗の先だっぺ」という言葉が生まれたわけです。

次は、使い方ですね。これが何より重要です。
使うのは、例えばこんなシチュエーションです。
子供同士がふざけて頭を叩き合っていたときなどに、叩かれたほうは「いてっ」といいますね。
茨城弁だと「いでっ」になります。←ここが最大のポイントです。

叩いた方は「いでっ」という言葉を聞いて、すかさずこう言います。
「井出は小栗の先だっぺ」

つまり、「おめぇ、今『いでっ』つったけど、いで(=井出)は小栗の先の方だっぺよ。」
このように揚げ足をとるのです。

「てぶくろの反対は?」
「えーと・・・ろ・く・ぶ・て」
「ろくぶて?じゃあ6回ぶつね」
・・・みたいなそんなやりとりと似ていますね。

ちなみに同じ井出を使った慣用句は旧協和の南部でも使われています。
「井出は門井の先だっぺ」

地図の井出の下あたりに門井という地名が表示されていますが、協和の南部から見ると井出は門井の先の方なんですね。

これ以外にも調べれば似たような慣用句で出てきそうですね。
もしみなさんのお住まいの地域でもこのような慣用句が使われていたらどしどしコメントください。
お待ちしています。

したっけまた今度!


コメント
■2008/03/14 @ 19時46分13秒
now fountain ( / ) (IP: 210.148.86.3)
水戸市谷田町には親友の家があるので,水戸駅からだと浜田小の前を通ってよく行きました…

とにかく「何故に桜川市に水戸市の地名が?」と不思議に思っていましたが,その謎がやっと解けました!

ところで,旧協和町の井出蛯沢という地名もありますが,井出を指しているんでしょうか?

■2008/03/14 @ 21時33分39秒
aoki ( / http://www.ibaraking.com/ ) (IP: 61.204.149.69)
旧協和町の井出蛯沢は、昔は真壁郡井手村だったようなので、井出蛯沢を指して言っているのだと思います。

もしこのへんの地理に詳しい方がいたら教えてください。

■2008/03/15 @ 13時42分47秒
ぱくぱく ( / ) (IP: 219.102.96.62)
井出には太陽寺、蛯沢などの地名がありますが、地区全体を井出と呼んでいます。
その言い回しができたころの旧井出村のことだと思います。
現在の正式な地名(登記所など)は井出蛯沢になってます。

桜川の歴史物語によく登場する「斉藤伝鬼坊」のふるさとでもあります。

■2008/03/19 @ 09時36分26秒
you ( / ) (IP: 61.119.133.121)
「週刊イバラキング」見ました。4月6日の北関プレイベントで「がぎめステッカー」販売!!出産祝に欲しかったんですが、ステッカー単品では購入できないとのことであきらめてました・・・。
6日はうちの娘もイベントに参加(UG代表が講師を勤めた某小学校吹奏楽部)するので、ぜひ購入させていただきます!!
当日はキングもいらっしゃいますか?

■2008/03/20 @ 11時03分52秒
aoki ( / http://www.ibaraking.com/ ) (IP: 61.124.26.119)
>youさん

北関東道=車=ステッカーだろ!ということで、販売することになりました。
「桜川未来塾」のブース(テント?)になります。
たぶん午後になってしまいそうですが、私も顔見せしようと思っています。

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